蟻とキリギリスの話、知ってますよね。
あの超有名な童話ですけど、かなり人生について考えさせられるお話だと思います。
昔の私なら断然蟻派だったんですが、今日の私はというと、どちらかというとキリギリス派になりました。
あの童話に一つ抜けているのは、蟻が死ぬという想定がなされていないという所です。
キリギリスも蟻も、生物なので当然死にます。でも、あの話の中では餓死というもの以外が死の要因から抜け落ちてしまっているんです。
もし、コツコツ蓄えていても、蟻が何かのひょうしに死んでしまったら、それでも蟻は幸せだったと言えるでしょうか?
何にも遊びもせずに自分の時間を切り売りして、やっと築いた財産を全く使うことなく死んで行ったら、それは果たして幸せだったのでしょうか。
逆に、キリギリスは死ぬ間際に後悔しながら死んでいったのでしょうか。
実は、この世の遊びという遊びをやり尽くし、充実した人生だったと考えていたかもしれません。
まるで私たちは死というものが自分から遠く離れた所にあるように思っていますが、それは大きな間違いです。
明日轢かれて死ぬかもしれませんし、今日発作で倒れるかもしれません。
そう考えると、人生の終焉は突然襲ってくると意識したほうがいいのかもしれません。
事実から目を背けてもいいことはありません。
きっとそう意識することで、明日よりも過去よりも、今を大切にできるのではないでしょうか。
キリギリスのように餓死しても、人生最高だったぜ、と死ぬ間際に言い残してあの世に行きたいものです。
今を生きる。短いようで大切な言葉です。
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